税理士試験科目について考える「消費税法」編
今年の税理士試験の本番日程がいよいよ近づいてきましたね。
勉強・試験準備は万端でしょうか?!
本日も熊本経営サポート株式会社(税理士法人新日本)の採用サイトをご覧頂きありがとうございます。このコラムでは、熊本市内の税理士事務所・税理士法人で働きたい方に向けて、役立つ情報や転職活動の息抜きとなるような記事を発信しております。
以前、税理士試験科目についてのコラムを書きました。
また久しぶりに同様のテーマで書いてみたいと思います。
今回は「消費税法」についてです。
未経験から税理士業界に挑戦する方にとって少しでも役に立つ、あるいは試験勉強の息抜きになればと思います。
それではさっそく見ていきましょう!
そもそも消費税とは??
「消費税」はいわずもがな、皆さんご存じですね。
商品やサービスの購入時に課税される”間接税”です。
課税対象は広く、生活必需品や耐久財、サービスなど、ほとんどの商品・サービスに課税されます。
我々の日々の買い物や経済活動に密接に関係しています。
国家予算の全体の約3割を占めるともいわれているので、その総額がいかに大きなものかわかると思います。
消費税は1989年(平成元年)に最初3%で導入されてから、その後段階的に税率が引き上げられてきました。
2019年(令和元年)からは10%となっています。
これもご存じの通り、「軽減税率制度」が導入されていますので、”酒類・外食を除く飲食料品”や”定期購読の新聞”など一部は8%の税率となっています。
消費税法とは??勉強のコツは??
消費税法の試験はその名の通り、消費税についての設問となります。
もう少し具体的に言うと、消費税の課税の対象・税額の計算方法・納付や申告などについて問われます。
消費税というその特性から、実務での必要性も高いため税法科目の中でも人気の高い科目となっています。
一般的に相続税法の合格率が一番低いともいわれますが、消費税法の合格率もそれに引けをとらず、受験者にとっては高い壁であると言えます。
実際、他の税法科目に比べると比較的学習範囲は狭いとも言えますが、事例形式の出題数も多く、計算ボリュームもあるため、計算スピードと正確性が要求される設問が多いです。
その他、近年の問題の傾向としては、実務の事例に即したような問題や、理論の理解・消費税法の総合的な理解度を問う複合的な問題などがあります。
学習のコツとしては、理論問題は暗記で対策、総合的な問題に対しては過去問など実際に設問に触れて数をこなすことを意識しましょう。
消費税法も試験時間は2時間となっています。
解く順番やその判断も問われます。実践問題をこなして、自分が得意な問題・不得意な問題を事前に把握しておくことで、本番での判断に活きると思います。
一方で税法の変化や、最近で言うと「インボイス制度」の施行もあったため、特例的な扱いに対する知識も身につけておくとよいでしょう。
(おそらくこれまでよりも試験問題は複雑化していくのではないか、とも思います)
参考までに、消費税法の合格率について、
令和4年度(第72回)は11.4%
令和5年度(第73回)は11.9%
となっています。
まとめ
消費税法は人気の高い科目ですが、基礎理論をしっかり頭に叩き込むことと、計算問題のスピードアップを図ることで、合格に近づくことができます。
他の科目同様、重要なのは日々の勉強の継続だと思います。
万全の準備・対策をして、試験に臨みましょう!
このコラムを読んでいただいている方々が、良い結果を手に入れられるよう応援しております。
熊本経営サポート株式会社(税理士法人新日本)では、未経験から税理士業界にチャレンジする方々を応援しています!
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この記事を書いた人
藤本尚士
熊本経営サポート株式会社 代表取締役。税理士。
大学卒業後、大学院に通いながら宅建業の代表取締役を経験し、大手税理士法人勤務を経て、税理士法人新日本九州中央事務所を開業。
経営者のサポートに積極的に取り組み、開業支援、税務調査などの対応を行い、熊本・玉名地域の発展に尽力している。