資格試験の勉強方法について考える

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お力になれるようなコラムになればいいなと思っております。

前回・前々回と、税理士試験の受験科目についてお話ししてきました。

税理士試験科目について考える「簿記論」編

税理士試験科目について考える「財務諸表論」編

今回はちょっとテーマを変えて、
「勉強する際のコツ」というところをお話ししていきたいと思います。

税理士試験の勉強のみならず、何かしらの資格試験などの勉強をする際にも活かしていただければと思います。
それではいってみましょう！

勉強の方法について

資格試験などの勉強をする際、現在では様々な方法が考えられると思います。

参考書などを使っての独学、専門学校や通信講座を活用する、今時ですと勉強用のアプリを使う、ということもあるでしょう。
（スマホで手軽に勉強が出来るというのは、本当に便利な世の中になったものだなぁと感じます）

大きく分けると、「独学」か「外部のサービスを活用する」に二分できると思います。
税理士試験の場合はなかなか独学だけだと難しいでしょうから、専門学校等のサービスを活用するのが良いと思います。
税理士試験対策用の独学でまかなえる参考書もなかなか無いですし、書籍だと最新の税法に対応しきれていない場合も考えられます。
シーンや用途に応じて使うツールは使い分けていきましょう。

インプットとアウトプット

外部のサービスを活用する場合でも、例えば専門学校の講座だけで受けていれば受かる、ということはありませんね。
しっかりと自分で復習をする、問題を解く数をこなす、ということが求められます。
つまりインプットしたらアウトプットして、自分の理解度を確認していく、ということが重要です。

インプットだけ行っても、理解した気になってしまい（特に優れた講座を受けたときほど理解した“つもり”になってしまうことがあります）、いざ自分で問題を解こうとすると解けない、というのはきっと皆さんも学生時代などに経験があるのではないでしょうか？

アウトプットをすることで、本当に自分が理解できているかどうかの確認になりますし、
自分の得意な分野と不得意な分野を明らかにすることができます。
得意な分野はさほど時間を割く必要はありません。
苦手な分野の問題に積極的にチャレンジし、苦手な部分やわからない部分をつぶしていきましょう。
まったく苦手分野のままだと太刀打ちできなくても（＝まったく理解できない問題）、
苦手分野を減らしておくことで、知識の掛け合わせで解法やその糸口が見つかるということはよくあるものです。

ちなみにインプットとアウトプットは実務レベルでも大変重要です。
しっかりと癖付け・習慣づけしていきましょう。

問題の傾向を知っておく

これは言わずもがなですが、どんな問題が出されるのか、どのような出題形式なのか、回答時間はどれほどか、そういったことを知っておかないと、
どれだけ勉強をして十分な準備をしていようと、満足のいく成果は得られません。
まずは相手を、敵を、よく知っておこうということです。

孫子の有名な言葉にもありますが、

「彼を知り、己を知れば、百戦して殆からず」

という感じですね。

自分の得意不得意を把握しておく。
相手（出題形式やその傾向）をよく知って、効率的な解答方法を身に付けておく。
そういったことが重要になります。

特に税理士試験の場合は、以前のコラムでもお伝えしたとおりで全問正解や満点を目指す性質の試験ではありません。
自分が解ける問題はどれか、時間内に少しでも多く解答するにはどの問題に時間を割くべきか、そういった戦略が必要になります。
（税理士試験は少し特殊ですし、この辺は資格試験の種類やその合否判定基準によっても異なるでしょうから、その試験にあった解法や戦略を立てると良いでしょう。）

問題の傾向を知るのにうってつけなのは過去問を解くことです。
幸い税理士試験においては、これまでの試験の内容を知ることが出来ます。
また一方で、年によっては若干の出題形式の変更が行われる場合もあります。

過去問は出来るだけ数をこなし、アウトプットの練習や試験形式に慣れておく、ということを身に付けていきましょう。

まとめ

今回は勉強する際の方法や注意点など、簡単なところをあげてみました。
とはいえ、この基本的なところを守れていないと試験勉強が効率的でなくなったり、
限られた期間のなかで思うような効果をあげられない、ということにもなりかねません。
漫然と闇雲に勉強するのではなく、「勉強の仕方」というところにも意識を向けていきましょう。
次回もこの続きのお話をしたいと思います。

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