税理士試験科目について考える「簿記論」編
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前回まで簿記資格についてお話ししました。
また簿記資格の勉強がそのまま税理士試験の勉強につながってくる、ともお伝えしました。
そこで今回は、税理士試験の必須科目の一つである「簿記論」について取り上げたいと思います。
このコラムが、未経験から税理士業界にチャレンジしたい方、簿記資格の興味のある方・挑戦したい方のお役に少しでも立てば幸いです。
それではいってみましょう!
簿記論とは??
簿記については前回と前々回のコラムで触れてきたので詳細は割愛しますが、税理士試験でいう簿記論の科目も同じで、
企業の帳簿を記録するためのルールについて理解が問われるものとなっています。
前回までにお伝えした通り、日商簿記試験と出題範囲が大きく重複しているため、日商簿記資格をすでに持っている人にとっては、なじみのある問題となります。
簿記2級取得済みであれば約6割、簿記1級取得済みであれば約9割程度は学習済みともいわれています。
出題形式が異なるのでその点は注意して対策しておくことが必要ですね。
簿記論の出題形式
簿記論は基本的にすべて計算問題となり、大きく3つに分かれています。
第一問と第二問は個々の論点ごとに出題される個別問題で、簿記の原理や仕組みを理解しているかが問われます。
第三問は決算整理を行う総合問題となり、実務的な計算力や膨大な取引を正確に処理できるかが問われます。
試験時間は2時間設けられていますが、この時間内では回答しきれないほどのボリュームになりますので、どの設問を解くかという判断力と判断のスピード、そして計算の早さと正確性が求められます。
満点を目指すような試験ではないため、合格に近づくためのコツ、試験のテクニック、というものも求められると言っていいでしょう。
簿記論の勉強のコツ
これまで本格的に学んだことがなく、未経験からチャレンジする人は、まずは当然ながら知識を身に付けていくことになります。
専門用語もたくさん登場しますので、その理解に始まり、簿記の仕組みやルールなどを
覚えていくことになります。
テキストや専門学校、オンラインスクールなどを利用すると効率的でしょう。
知識が身についてきたら、試験問題の回答のコツを身に付けていくことになります。
前述の通り、十分な試験時間の中で満点を目指す、という性質ではないため、順番に漫然と回答していくと時間が足りなくなります。
過去問などにトライして実戦感覚をつかみましょう。
参考までに、簿記論の合格率について、
令和4年度(第72回)は23%
令和5年度(第73回)は17.4%
となっています。
※令和5年度は以前のコラムでも触れた通り、受験要件の緩和により受験者も増えたため、結果として合格率が下がったとも見れるでしょう。
まとめ
簿記論自体、その難易度が高い試験とされていますが、税理士になるためには避けては通れない必須科目です。
何よりも重要なのは日々の勉強の継続だと思います。
万全の準備・対策をして、試験に臨みましょう!
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この記事を書いた人
藤本尚士
熊本経営サポート株式会社 代表取締役。税理士。
大学卒業後、大学院に通いながら宅建業の代表取締役を経験し、大手税理士法人勤務を経て、税理士法人新日本九州中央事務所を開業。
経営者のサポートに積極的に取り組み、開業支援、税務調査などの対応を行い、熊本・玉名地域の発展に尽力している。