今年の税理士試験の動向(2024年版)
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今回は8月に実施された2024年(第74回)の税理士試験を速報というかたちで振り返ってみたいと思います。
受験者数について
2024年(令和6年)、第74回税理士試験が8月6日(火)、8月7日(水)、8月8日(木)に行われました。
ここしばらく、税理士試験の受験者数は減少傾向にありました。
それには様々要因があると思います。
AIやIT技術の革新が進み、”将来的になくなる職業”のようなランキングに税理士業がランクインするなど、税理士業界の未来に対しての不安というものもその一因であったかと思います。
しかし、そういった時代背景もあってか、2022年(令和4年)の税理士試験から大幅に受験資格要件が緩和され、その結果、受験者数が増加し始めたのも事実です。
さらに前回、つまり2023年(令和5年)の税理士試験においては数年ぶりに30,000人を超える受験者数となりました。
2023年(令和5年)の受験申し込み時点の「受験申込者数」は41,256名だったそうです。(10,000人以上が申し込みはしたけど受験しなかった、ということになりますね)
対して、今回の受験申込者数は43,919名でした。
受験申込者数ベースで比較すると、実に2,600名以上の増加ということになります。
受験用件の緩和が奏功したともとらえられますし、もちろんそれだけが要因でもないでしょうが、少なくとも税理士を目指している方がこれだけ目に見えて再び増えてきているというのは、明るい話題になり得るかなと思います。
熊本の受験者数について
では熊本県の受験者数はどうだったのでしょうか?
国税庁のホームページによると、熊本県(試験会場はグランメッセ熊本)における
受験申込者数は今回954名とのことで、前回の877名よりもやはり増加しています。
受験科目別で受験申し込みの多い順で見るとやはり、
簿記論・財務諸表論・消費税法の順番となっており、これは概ねどこの地域でも同様です。
人気科目が一目でわかりますね。
参考:https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/pdf/0024006-123.pdf
まとめ
受験申込者数だけで比較しても、同じ九州の福岡県(受験申込者数2,535名)と大きな差があるのは事実ですが、それでも税理士業界全体での受験申込者数の増加、そして熊本県内でも受験申込者数が増加しているというのは、ここ数年の低迷しかけていた空気を吹き飛ばしてくれるような、そんな明るいニュースかなと思っております。
合格発表はご存じの通り、11月29日(金)の予定です。
それまではきっとどきどきしながら結果を待つことになるかと思いますが、
皆さんの努力が良い結果として実っていることを陰ながらお祈りしたいと思います。
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この記事を書いた人
藤本尚士
熊本経営サポート株式会社 代表取締役。税理士。
大学卒業後、大学院に通いながら宅建業の代表取締役を経験し、大手税理士法人勤務を経て、税理士法人新日本九州中央事務所を開業。
経営者のサポートに積極的に取り組み、開業支援、税務調査などの対応を行い、熊本・玉名地域の発展に尽力している。